旬は年2回!かつおは獲れる時期によって味が違う!
かつおは、日本を代表する魚と言っても過言ではないほど、多くの人に食べられている魚と言えます。特に、「かつお節」や「かつおのタタキ」などは、多くの人が一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
そんな多くの人に愛される「かつお」ですが、実は「獲れる時期によって味が違う」と言われています。
今回は、かつおの旬や栄養素などについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
- 旬①「初鰹・上り鰹」春のかつおはサッパリ
- 旬②「戻り鰹」秋のかつおはモッチリ
- かつおはビタミンBや鉄分が豊富!
(1)パントテン酸
(2)ビタミンB、鉄分
(3)タウリン、ナイアシン - かつおの保存食レシピなら、産地から遠い土地でも味わえる!
旬①「初鰹・上り鰹」春のかつおはサッパリ
かつおには、「初鰹」と「戻り鰹」の2種類があるのですが、初鰹は「春のかつお」として知られており、サッパリしているのが特徴です。
初鰹は、南から北上する途中の「3月頃」から獲ることができるため、そこまで脂の乗りが良いわけではありません。
そのため、秋に獲れる「戻り鰹」よりもサッパリとしているのです。
かつおが北上を始めるのは、2月~3月頃と言われており、鹿児島の南部からスタートします。
鹿児島からスタートしたかつおは徐々に北上していき、最終的には8月頃に仙台まで移動します。
そして、8月頃から11月頃にかけて、再び鹿児島に向かって南下していくのです。
初鰹・上り鰹は、北上している最中に獲れたかつおのため、戻り鰹の10分の1ほどしか脂肪がありません。北上している途中のため、まだ十分に栄養を蓄えることができていないからです。
旬②「戻り鰹」秋のかつおはモッチリ
一方の「戻り鰹」は、先ほどもご紹介した通り「南下している時に獲れたもの」なので、初鰹よりもモッチリしています。
初鰹がモッチリしているのは、北上してくるまでの間に栄養をたっぷりと蓄えることができているからです。
そのため、丸々と太っていて、身にも脂がしっかり乗っているということです。
このように、戻り鰹にはたくさんの脂を蓄えているため、タタキにしても美味しいですし、そのままでも美味しくいただくことができます。
とくに腹側の身には脂が乗っているため、「マグロのトロのような美味しさ」と表現する人も少なくありません。
ちなみに英語圏では、マグロのことを「tuna(ツナ)」と呼びますが、かつおもマグロのように脂が乗っているため、カツオも「tuna(ツナ)」と表現されることがあります。
つまり、魚を頻繁に食べる機会がない外国人からは「似た魚」と捉えられてしまうほど、かつお(とくに戻り鰹)には脂が乗っているということなのです。
かつおはビタミンBや鉄分が豊富!
かつおは、多くの栄養が含まれている魚としても知られています。かつおに含まれている代表的な栄養素をご紹介していきます。
パントテン酸
かつおには、パントテン酸という栄養が含まれていて、とくに「血合い」の部分に多く含まれています。
パントテン酸は、ストレスを感じると「副腎皮質ホルモン」という抗ストレス作用のあるホルモンを作り出すため、ストレス解消効果が期待できるのです。
しかし、このパントテン酸には「熱に弱い」という弱点があるため、パントテン酸を摂取したい場合は、刺身やタタキなどにして食べると良いでしょう。
ビタミンB、鉄分
かつおには、魚類の中でもトップクラスのビタミンBと鉄分が含まれています。
その中でもビタミンB12には赤血球の生成を助ける働きがあるため、神経機能の正常化が期待できます。
また、ビタミンBと鉄分は、貧血予防として効果を発揮しますので、貧血でお悩みの方は、食事にかつおを取り入れてみてはいかがでしょうか。
タウリン、ナイアシン
かつおには、タウリン、ナイアシンも豊富に含まれています。
タウリンには、肝臓の機能を高める働きがあるため、「肝臓の機能を高める = 疲労回復効果が期待できる」と言い換えることもできるのです。
ナイアシンは、レバーを超えるほどの量が含まれており、二日酔いの予防、皮膚・粘膜を正常に保つ働きなどが期待できます。
かつおの保存食レシピなら、産地から遠い土地でも味わえる!
ここまで、かつおの種類(初鰹、戻り鰹)や栄養についてご紹介してきましたが、かつおの産地から遠い場所にお住いの方からすると、「できれば鮮度の良いかつおを食べたい」という思いがあるのではないでしょうか。
確かに、かつおを刺身で食べるのであれば、産地に近い場所の方が美味しく食べられますが、「保存食」であれば産地から遠い土地でも問題ありません。
例えば「醤油漬け」であれば、4~5日ほど冷蔵庫で保存することも可能だからです。
そして、お米と一緒に炊き込んだり、加熱してフライや竜田揚げにしたりと、様々な料理を作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、この際の注意点として、かつおを加熱する際は火を通しすぎないようにしましょう。
火を入れると、切り身に含まれるタンパク質が固まってしまい、パサパサした食感になるからです。
テル鮮魚では、産地から離れた土地にお住いの方にも美味しく召し上がっていただける海産加工品を取り揃えておりますので、ぜひご利用になってみてはいかがでしょうか。